長岡花火「ナイアガラ大瀑布」の歴史と誰得情報
ナイアガラ大瀑布は長岡花火の名物花火のひとつ。
ナイアガラは信濃川に架かる長生橋🌾と大手大橋から河面に光の滝が流れ落ちる大仕掛花火。
世界一のナイアガラの滝さながらの姿から名付けられました。
長岡花火で有名なのが「復興祈願花火フェニックス」でテレビなどメディアで長岡花火が紹介されるときはフェニックス花火の映像が流れます。
が、しかし!
ナイアガラは長岡花火の歴史の中でも古く、1953(昭和28)年に打ち上げが始まって以来70年も続いているトラディショナルな花火。
知ってるよ。橋のハデな花火でしょ?
そんな浅っさい知識をアップデート!
長岡花火の「ナイアガラ」を奥深く解説します。
長岡花火の名物「ナイアガラ」
正三尺玉に続く長岡花火の名物として考案されたナイアガラ大瀑布。
信濃川に架かる900mもある長生橋に仕掛け花火をしちゃおう!と前代未聞のナイアガラを考案したのは長岡花火のレジェンド花火師の嘉瀬誠次氏。
長岡市からの長岡花火の名物になる新しい花火の考案を依頼されてレジェンド花火師 嘉瀬誠次氏が3日間考えて思いついたのがナイアガラなのです。
初登場したときは「スターマイン大瀑布」と言われていましたが、川面に光の滝が流れ落ちる姿が世界一ナイアガラ瀑布さながらであることから「ナイアガラ」と名付けられました。
長岡花火のナイアガラは大手大橋と長生橋のふたつの橋に仕掛けられて、8月2日に2台、8月3日に2台の合計4台が打ち上がります。(台🌾とは、スターマインの単位)
ナイアガラは今も昔も長岡花火の名物花火なんです。
ナイアガラ超大型スターマイン
大型花火打ち上げの冒頭には、ナイアガラ超大型スターマインが打ち上げられます。
大手大橋に仕掛けられたナイアガラと超大型スターマインがコラボするプログラム。
曲にあわせて打ち上がる超大型スターマインと大手大橋のナイアガラ大瀑布がトウトウと流れ落ちる圧巻の光景です。
このときに流れるBGMは米フェスとタイアップした曲。
2022年は「輝き」、2023年は「HOPE TO THE FUTURE ~未来へ~」が流れました。
「HOPE TO THE FUTURE ~未来へ~」は長岡まつり大花火大会向けに書き下ろしたオリジナル曲で米フェス出演者(JUNNA・松下洸平・琴音🌾・橋口洋平(wacci))によるオリジナル曲です。

写真引用:にいがた観光ナビ
ナイアガラ・正三尺玉が同時打ち上げ
ナイアガラの2台目の打ち上げは、長岡花火の終盤に差し掛かるころ。
サイレン🌾と共に長生橋に仕掛けられたナイアガラ大瀑布が川面に流れ落ちると、後ろから正三尺玉が同時に打ち上がります。三尺玉3連発🌾とナイアガラは圧巻です!
長岡花火の歴史あるナイアガラと正三尺玉を堪能したいひとは一緒に見れるベスポジで観覧しましょう!
このナイアガラ・正三尺玉が同時打ち上げを考案したのもレジェンド花火師 嘉瀬誠次氏です。

写真引用:にいがた観光ナビ
ナイアガラのビューポイント
ナイアガラは信濃川に架かる橋に大仕掛けする花火。
信濃川の土手にあがって河川敷から長生橋と大手大橋が見えるとこに行けば遠くても近くてもナイアガラナイアガラはバッチリ見えました。以前は!
主催が長岡花火財団になった2018年以降は、無料観覧席が撤廃されて全ての観覧席が有料化。
チケットない人は会場に近寄らないで!
花火を観るなら金払って!
というシステムになったので、お金を払わないと長岡市民でもナイアガラを気軽に観覧することができなくなりました。長岡の花火好きのひとはがっかり。
ナイアガラがよく見えるビューポイントは有料観覧席だけになってしまいました。
ベスポジは長生橋と大手大橋の間!?
ナイアガラを観覧するなら長生橋~大手大橋の間がベスト!
三尺玉の打ち上げ場所は長生橋の上流なので長生橋と三尺玉のコラボを写真に収めたいときは長生橋と大手大橋の間が絶好のポジション。
抜群のロケーションの写真は大手大橋によったカメラマン席からの撮影っぽい!?
カメラマン席はその他の花火も目の前で打ち上げられるので大迫力の特等席です。
打ち上げ時間はいつ?
現在のナイアガラ花火の時間は毎年同じで決まっています。
19:30 ナイアガラ超大型スターマイン
20:30 正三尺玉と同時打ち上げ
以前は、ナイアガラは終盤の大仕掛け花火だったけど、1989(平成元)年から大型打ち上げ番組の最初に打ち上げられるようになりました。
長岡まつりが近づくと大型花火打ち上げ番組表が発表されるので念のため時間をチェックです。
2024年のナイアガラ
長生橋の補修工事が実施されているために安全面から2024年の長生橋のナイアガラは中止。
正三尺玉同時打ち上げは長生橋のライトアップで行われます。
長生橋ライトアップとのコラボはむしろ貴重な打ち上げ🚀
ナイアガラの誰得情報!?
大瀑布の煙火目録
昭和31年の煙火目録にはスターマイン大瀑布と記されています。
ナイアガラが初登場したときは「スターマイン大瀑布」とは呼ばれていました。その後、昭和35年に大スターマインナイアガラになりました。(俺調)
歴代のスポンサー
ナイアガラの当初のスポンサーは長岡観光会館と朝日山。
長岡観光会館(柴田観光)はかつて坂之上にあった映画館でグランド・長映・銀座・エメラルド・ニュー銀座の5館で放映されていました。
その後は、パチンコ王様・パチンコホームラン・パチンコリボンといった長岡を代表するパチンコ屋さんの他、ボンオーハシ🌾・長岡小嶋屋がスポンサーでした。
現在のスポンサーは、ナイアガラ超大型スターマインがオンヨネとJTB、正三尺玉と同時打ち上げを、パチンコ・ニューラッキーと朝日山が提供してくれています。
朝日山は、日本酒 久保田を製造している長岡市の日本酒メーカーでナイアガラが初登場したときからのスポンサー。ナイアガラといえば朝日山です。
打ち上げ花火師
昔の煙火目録には(嘉)(新)と記されています。
これはナイアガラの打ち上げ花火業者を示していて(嘉)は嘉瀬煙火工業、(新)は新潟煙火工業が打ち上げたことを示しています。
現在、ナイアガラは新潟煙火工業🌾と小千谷煙火興業🌾が阿部煙火工業🌾が分担して打ち上げています。
新潟煙火工業の5代目小泉英一氏によると、ナイアガラの見どころは点火の後
大手大橋はパッと一瞬で点火!
長生橋は火が走るように点火!
橋によって点火後の様子の違いを楽しむことができるナイアガラは二度オイシイ!
大手大橋と長生橋のナイアガラの違いを是非、見比べてみましょう。
取説
長岡花火の打ち上げ花火業者を紹介
ナイアガラ花火の歴史
信濃川に架かる900mもある長生橋に仕掛け花火をしちゃおう!と前代未聞のナイアガラを考案したのは花火師・嘉瀬誠次氏。
嘉瀬誠次氏は、戦後初の正三尺玉を打上げたり、ミラクルスターマイン、白菊など長岡花火の礎を築き、大きく発展させたレジェンド花火師です。
長生橋は当時、右岸と左岸をつなぐ唯一の橋で長岡市民にとって重要なインフラ。
その長生橋に花火を付けちゃう奇抜なアイディアを思いつく花火師 嘉瀬誠次氏も、OKした長岡市もすげぇ!
長岡花火に登場した当初の煙火目録には「大瀑布」スターマインと表現されました。キャッチコピーは
新趣向大仕掛
長生橋四百八十間全長わたり川面に向かって滝を落とし、中州よりスターマインを打ち揚げる外、水中煙火を遊泳せしむ、世界一ナイアガラ瀑布さながらの大仕掛
ナイアガラ花火の歴史年表
年度 | 歴史 |
---|---|
昭和28 |
長生橋に花火師 嘉瀬誠次の新作花火「ナイアガラ」(初) |
昭和35 |
ベスビヤス(スターマインと仕掛け花火)とナイアガラ(初)のミックス |
昭和62 |
大手大橋にナイアガラ、世界の花火フェス、停車 |
平成元 |
ナイアガラの打ち上げ番組が大型花火のオープニング花火に |
平成2 |
正三尺玉とナイアガラの同時打ち上げ(初) |
平成15 |
ナイアガラが大スターマインから超大型スターマインへアップデート(初) |
平成30 |
長岡開府400年記念バージョン 花火業者の尺玉とのコラボ |
令和5 |
ナイアガラ超大型スターマインの新楽曲「HOPE TO THE FUTURE~未来へ~」 |